365 SS 9.25

「今日カレー10円だってよ」友人がスマホを見せて来たので「んなワケ無いだろ」と言いつつ画面を見ると本当だった。 「え、マジで?なに?チャリティー?」 チャリティーで10円とはどうゆう事か。ふつうチャリティーって言うと、ど […]

365 SS 9.17

「俺ぁもう、人のレールの上を歩くのは止めたんだよ」 「じゃあモノレールは?」 「ああッ?!」 「じゃあモノレールはオッケー?」 「知るか!同じだろが!」 「同じじゃ無いよ!モノレールのレールは交換とかが難しいから、もう少 […]

365 SS 9.12

宇宙にはブラックホールがあるらしい。 「ブラックホールってどうなってると思う?」 なんて友人が聞いてくるから、「さあー?なんか重力が云々てやつ?」とテキトーに返事した。 「そー。ブラックホールに入ると、光も脱出できないん […]

365 SS 9.11

「あっっっっっったぁああああああ~!!!」 ようやく見つけた公衆電話。最近はもうどこにも無くて探すのも一苦労。 だけどやっぱり必要な時もある。 「・・・こうして見てみてると、以外と可愛いもんだな・・・」 見つけたのは良く […]

365 SS 8.25

すぐ美味しい、すごく美味しい。 「腹減ったぁ」 「ん~」 アイツがいつものように部屋へ上がってきた上に、腹減ったとかサラッとぬかす。 「これでも食っとけ!」 即席ラーメンにお湯を入れて3分。 「現代の科学に感謝するんだな […]

365 SS 8.24

飲みに行こうよと誘われて、いつも私は快諾する。 「俺けっこうお前の事好きだかんね」 「はいはい」 「あ!おい聞いてんのかよ!」 「聞いてる聞いてる~」 ジンベースのカクテル、『ギムレット』。カクテル言葉は『遠い人を想う、 […]

365 SS 8.23

バリンと割れて、ザクッザクッザクッ 隣からの視線が気になって見る。 「なに、音?」 「うん。ほんと良い音するなー」 「自分のことだから解らん」 「良い音してるよ」 「そーなんだー」 バリン、ザクッザクッザクッ。 「食べる […]

365 SS 8.14

「乗ってみたい」 「解る~」 ときどき見かける黄色いバス。 赤い文字で『HATO BUS』。 何度も何度も見かけるのに、なんだか気がつくといつも予定を立て忘れる。 「そのうちマジで乗ってみたいよね~」 「解る~」 そうこ […]

365 SS 8.10

道の日 中学生の頃の話。 友人と、5駅先のショッピングモールへ出かけた。 お互いに、何度か車では連れて行って貰ったことのあるショッピングモールだ。 2人きりで行った事は無かったけれど、冒険心みたいなものが湧いてきたのだ。 […]

365 SS 8.3

「ぎゃー!!!ハチ~~~!!!」 ふと見ると、ぶーん、と羽音を優しくならす蜂。 あんまり早くない飛びっぷりと、優しい羽音と、なんとなく丸いフォルムですぐに解った。ミツバチだ。 「あ~ミツバチだー」 「そりゃそうでしょ!蜂 […]

365 SS 7.27

「なんか嬉しそうだけど、どうかしたの?」 まぁるい、それでいてギザギザの縞柄。緑と深緑のずっしりとした見事なスイカを見てたら、声を掛けられた。 「嬉しくって!」 「え~?なんで?」 「みんなでスイカを囲むのが!」 「えー […]

365 SS 7.23

今日が『ふみの日』だと言うことを知って、数ヶ月前に書いた手紙の存在を思い出した。 書いたけど、ポストに入れてない手紙。 すっかり忘れてた……いや、アイツの事を忘れた事は無かったんだけど。 鈴木さんは俺の話なぞ聞いてはくれ […]

365 SS 7.7

7月7日のデートのプランは完璧だ。 ゆかたを着て、彼女はポニーテールで、昼食は竹を使った本格派の流しそうめん。 そのあとデパートに行って涼みながら、彼女に『何かほしいモノある?』ってショッピングしながらプレゼントを選ぶ。 […]

365 SS 6.15

しとしと雨と、じめじめ梅雨、むしむし部屋。 ふと郵便局を通り過ぎる時、【かもめ~る】のポスターを見かけた。 そこには、暑中見舞いのはがきも載っている。 暑中見舞い。 最近はめっきりハガキを送る機会も減ってしまった。 面倒 […]

365 SS 6.12

もしかして、手話って世界共通? カフェでお茶をしている時、楽しげに話す2人の女性が居た。 2人の年齢は少し離れているような気がした。 親子ほどは離れてない、しかし友達ほど近くもなさそうな二人。 『楽しげに話す』といっても […]

365 SS 6.3

「こっからここまで俺のばしょです~!」 「ちがいます~!ここはみんなの教室です~!みんなの教室だからみんなの場所です~!」 「ダメなの!俺がこの場所買ったの~!」 「そんなの嘘です~!教室は偉い人のものです~!だからお前 […]

365 SS 5.10

「雨ですねぇ」 意図して無かった言葉を掛けられて、「あぁ」と返事がワンテンポ遅れた。 「雨ってなんか憂鬱な気分になりますよね~」 「ああ、・・・そうですね」 何となく答えたけど、返事が面白くなかったらしい。鈴木さんは暫く […]

365 SS 5.4

ぺりぺりぺり・・・ 点線に沿ってひっぱり、堅めのラベルで留められた封を破く。 弾みで転がり落ちるパーツを拾い、ガラス瓶を地面へ置いた。 キン、とガラスがアスファルトに擦れる音が響く。 パーツを瓶の飲み口へ乗せ、片手でくび […]

365 SS 5.1

私には以前からずっと気になっていた事がある。 〝再燃(さいねん)だよね?〟 いよいよ耐えられなくなったので、そうリプライ(返信)してみた。 数秒経ち、新たなツイート(つぶやき)が増えていく。 彼女達は変わらず趣味について […]

365 SS 4.26

カポーーン 鹿威しが思い切りの良い音で響く。 風呂と言えばタオル、温泉といえば露天、まっ白なお湯に湯気、竹のフェンスの向こうには山。 夜空を見上げようと顔を上げると、頭に乗せてたタオルが落ちて結局湯に浸かった。 それを隣 […]

365 SS 4.11

釣られて天を見上げた。 青い青い空に浮いた野球ボール。太陽がまぶしくて、手のひらで陰を作った。 アレを取ればスリーアウト。9回裏、試合終了、ぎりぎりセーフで逃げ切り勝ち。 オーライ、オーライ、 みんなの声が響く。斜め上を […]

365 SS 3.31

どーん!! だーん!! ばーん!! 隅っこの方でサワサワサワ~… そしてまた どどーん!! ちっちゃくちっちゃくタララララ~~ シャラシャラシャラ~ そんでまた ばーん!! 最後はパチパチパチ~ 「Bravo!!」 「ブ […]

365 SS 3.30

「ジェイミー、久しぶり」 カフェの店員へ「おう」とだけ答えてホットコーヒーを受け取った。愛想が良い男ジェイミー。白人で潔癖症気味、理屈っぽく細かい。ジェイミーはエリートだ。そして俺はマフィアだ。気づかれてはいけない。 無 […]

365 SS 3.21

しんゆう 遠くのほうからやってきて/あなたとわたしは あるとき出会った。 密に接して時には涙し/笑いながら記憶をつくった。 気づけば少しずつズレた道は/ずいぶん遠くのほうに行っていて/そのことに気付いた時には/もう戻れな […]

365 SS 3.15

「私が見てる青と、あなたが見てる青が違ったらどう思う?」 「は?」 私には幽霊が見える。 「例えば、青だと思ってたものが本当は赤だったみたいな」 「は?は?意味わかんない、青がなに?青が見えないの?急にどうしちゃったの? […]

365 SS 2.18

拝啓アイ・ラブ・ユー 始めて君に手紙なぞ書いてみる。 今頃君は、誰と、どんな風に過ごしているだろうか。 今となっては、君が隣にいたあの頃がとても懐かしく思う。 あれはつい先日の事のハズなのに、もう随分昔の事のようだ。 さ […]

365 SS 1.15

好きな果物なに?と聞かれて私は心底辟易しながら「アボカド」と答えると、「えっなんで?!つーかアボカドって果物?!」と返された。 果物だよ、と返せば 「イヤイヤ普通イチゴとかリンゴとか桃とかあんじゃん!俺はイチゴが好き!! […]