このページでは、近年アメリカなどでウワサの〝フラッシュフィクション〟について説明しています。
目次
フラッシュフィクションとは、ショートストーリーのこと。
〝短い小説〟という意味で、〝ショートストーリー〟(ショート・ショート)と呼ばれるものがあります。
ショートストーリーの別名として、近年のアメリカではフラッシュ・フィクションと呼ばれているようです。
近年のアメリカでは、「フラッシュフィクション」「サドンフィクション」といった新しい名称が提唱され、様々な作風が模索され、活発な執筆・出版活動がされている。
ショートストーリーとフラッシュフィクションは同じ?
【ショート】とは【短い】と言う意味ですが、【フラッシュ】と聞くともっと短い【一瞬】という意味が含まれてるように感じますね。
カメラがフラッシュを焚く時のように、または車がフラッシュライトを光らせるように、一瞬で始まり終わる、そんな印象です。
flashとは?フラッシュの意味を調べてみました。
『flash』(フラッシュ)という英語の意味
ひらめき,ぱっと出る発火,閃光(せんこう),瞬間,ちらっと見ること,ひと目,(新聞社・放送局に電送されてくる)(ニュース)速報,(派手な)虚飾,けばけばしさ,他人に性器をちらりと見せること
後半、ビックリするような意味が出てきました。なんと『他人に性器をちらりと見せる』こと!?
フラッシュにそんな意味があったとは…!
日本人に馴染み深いのは『フラッシュ・カメラ』
フラッシュと聞いて、日本人として馴染み深いのは、【フラッシュカメラ】ではないでしょうか?
カメラで撮影する際に瞬間的に明るくして、よく見える(キレイに映る)ようにするフラッシュ。
スマホのカメラにもフラッシュ機能が付いています。焦点をハッキリと合わせて、見えやすくするフラッシュの機能です。
東京事変(椎名林檎)の【閃光少女】のように、【一瞬で輝く】そんな叙情的な印象があります。
フラッシュフィクションと五七五(短歌)
【フラッシュ】の語源を考えた時、短い文字数でも沢山の事を表現できる【短歌】や【俳句】や【五七五】がとても近いような気がします。
5・7・5の17文字。短歌の5・7・5・7・7の31文字で状況や感情を表現する、昔からある芸術ですね。
時には競い合い、時には楽しんで遊びとして詠む、言葉遊び。
最近ではテレビ番組でもよく特集されています。
そう考えると、日本人にとって、『短い文字数で表現する』という手法は、かなり馴染み深いものなのかもしれません。
フラッシュフィクションという明確な定義は無い。
フラッシュフィクションとは……。
調べていくうちに解って来たんですが、どうやら明確な定義は無いようです。
ショートストーリーもフラッシュフィクションも、ハッキリとした定義がありません。
どちらがショートストーリーで……、と区別は出来ないようです。
日本ではまだ馴染みのない単語ではありますが、既に活動されている人は勿論居ます。例えばわたくし(強引)……というのは冗談にしておきます。おっと、気になった方は、わたしの書いたフラッシュフィクションを読んでみてくださいね。
逆に、ショートストーリーとは?
ショートストーリーは、〝ショート・ショート ストーリー〟(英)という言葉から来ました。
ショートショート(英: short short story)は、小説の中でも特に短い作品のこと。簡易的に「短くて不思議な物語」とされることもある。
上記にも書いてある通り〝短い小説〟〝短編小説〟という意味です。
しかし〝◯◯字以内!〟といった明確な決まりや形式は無い様子。
ウィキペディアで調べると〝ショートストーリー〟というページはありませんでした。(2017年12月15日現在)
私の体感としては、【ショートショート】よりも【ショートストーリー】の方が意味が伝わりやすくて会話にも使いやすいんですが、世間では【ショートショート】の方が有名なんでしょうか?
本や小説を読むのが好きな人や、業界に詳しい人には伝わりやすいかもしれないですが……若い世代には伝わらない確率の方が高いような……、そんな事ないのかな?
ライトノベルとの違い
〝短い小説〟〝短編小説〟と聞くとライトノベル(いわゆるラノベ)を思い出すのは私だけでしょうか。
私の中のラノベのイメージは、〝気軽に読める〟〝薄めの文庫本〟〝萌えイラスト〟と言うのがあります。
ただ、改めて考えてみると、〝短い文章〟と言う訳では無いのかもしれません。
…と言うわけで、調べました。が…、
ライトノベルの定義に関してはさまざまな考え方があり、業界内でも明確な基準は確立されていない。
ライトノベル:wikiより
なんとウィキペディアでも『明確な基準は無い』との事。
文章というのは、皆が日常的に使う『生きている言語』。
時代によって流行言葉が出来たり・意味が変わったりと、川の流れのように常に流動的に変化して使われているもの。
伝えるためのツールなので、『文章に対しての定義』を作るのは難しい、と言うことなのかもしれません。
ショートショート大賞
開催概要
ショートショートは、可能性に満ちた文学スタイルだ。
私たちは、そのような確信のもと2015年に「ショートショート大賞」を設立、今回第3回を開催します。
短い中に目を見張るようなアイデアや、あっと驚く結末があり、 すぐに読めてしまうにもかかわらず、読後に長く余韻が残る。それが、ショートショートです。
そして、時間のない現代において小説という世界への入口となり、 その先に広がる小説界全体をも活性化させる可能性を秘めている。
それも、ショートショートだと考えています。
この賞は、「ショートショート作家」の発掘・育成を目的とした文学賞です。
短きものを愛するみなさん、ぜひご応募ください。ショートショート大賞より抜粋
すごく良いこと言ってる…!!
上記はショートショート大賞の〝開催概要〟を抜粋していますが、優れた文章能力がある人が書いたように思います。
これだけの文字数でこんなに心に響くものもそう出会えないんじゃないでしょうか。
さすがショートショート大賞、今後に期待しかない。
今後も伸びていくフラッシュフィクション?
近年のSNSでは文字制限がある事が多いです。そんなサービスを使って、小説を投稿している人も居ます。
Twitterで140字という制限内で活動されている方などなど。
★140字小説活版カード:ほしおさなえ公式サイトより
★140字小説bot
まとめ
人間とは、感情を揺さぶられたい生き物なんじゃないかなと私は良く思います。
コンプライアンスやらプライバシーの法律が整備されていく昨今。それにつられて人間関係も希薄になりつつありますね。
近隣との人付き合いが薄くなっても、家族、親戚との関わりが薄くなっても、人と関わる事を恐れているようでいて、けれどどこかで誰かと繋がりたがっている……。
そんな風に私は思ってしまいます。
あなたの心を揺さぶるかもしれない〝フラッシュフィクション〟の世界は、今後ももっとずっと勢いを増して行くのではないかと期待しています。
水面が揺れるように誰かの心を震わせて、見えない誰かと〝共感を得たい〟と、多くの人に広がっていくのかもしれません。