365文

365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

バランスが大事なんだってばよ!/仕事の話

善か悪かは時と場合によって変わる。

先日、『魔法の言葉/ばるんばるん』という記事を書いた。


『青年達よ、バカになれ!』という小見出しの内容について、もう少し掘り下げようと思う。

『赤信号を渡っちゃいけない』と先生に習っただろう。
だけど、先生だって赤信号を渡る時だってあるのだ。

たとえ赤信号だとしても、横断歩道へ飛び出さなければ

突然つっこんできた自動車に引かれてしまう時だってあるのだ。

それを『ズルだ!』と言えるだろうか?

コレについて、もう少し掘り下げたい。

常識を疑え。


世の中には色んな出来事がある。

善か悪か、正しいか間違ってるか。

それは、時と場合によって簡単に変わる。

ガンダムは正義と正義がぶつかる話』でも書いた事だが、どちらも正義なのに戦争が起きる事もあるのだ。

『幸せになるにはお金が必要だ』というのは〝ある人〟にとっては正しいし、

『最期に笑えた時、幸せだったと言える』という考えも正しい。

『愛されたら幸せだ』という人も居るし、

『愛せることが幸せだ』という人も居る。

一見矛盾してるように見える事も、掘り下げていけば『矛盾』では無かったりもする。

それは『どちらが正しいか』では無く、『目指す方向の違い』なのだ。

『正直』ならば善なのか?『ウソ』をつくのは悪なのか?

解りやすい事として、『正直』というものがある。

自分の気持ちに『正直』になった結果、相手を傷つける事もある。

ウソをつくことによって、誰かを救うこともある。


世の中にはそんな出来事が日常的に、沢山起こっている。

『ズル』を疑え。『正義』を疑え!

ここまでは、良く聞く話で、『あぁ知ってるよ。そうだね。』と納得出来るのでは無いかと思う。

問題は、『日常にも根付いて生かせるか』だ。

日常、例えば『仕事や職場』でも頻繁に起きているのだ。

『優しい』と思ってた上司が実は『無関心』なだけで、結果として冷たかったり、


『ウソをついちゃダメだ』と思って言った『3日で終わります!』がウソになってしまったり、

『1週間かかります』とウソをついた同僚が結果的に褒められていたり。

それは本当に『ズル』なのか?それは本当に『正義』か?

誰にとっての嘘で、誰にとっての正義なのか。

視点を変えると、見えない事実が沢山見えてくる。

『3日で終わります!』に虚栄心は無かったか?

(頑張るんだ!)という懸命さは無かったか?

『(頑張れば)3日で終わります!(多分!)』が3日で終わらなかった時に、どんな出来事が起こるか考えてみよう。

『頑張って3日で終わる(多分)』と『さすがに2週間あれば終わる(確実に)』の2択ならば、後者の方が良いこともあるのだ。

終わるか解らない3日後の予定を立てるよりも、
確実に終わるであろう2週間後の予定を立てるほうがはるかに効率的
だったりするのだ。


多角的に物事を見てみよう。

意外なところに『善』があり、思ってもみなかったところに『嘘』が落ちていたりするのだ。

上司は教えてくれない/自分だけの『バランス』を探すしかないのだ。


バランスが大事。だけどそのバランスは、とても難しい。

業界によって『重要な事』は違う。

業界によって『善と悪』が少しずつ違う。

いや、たとえ同じ業界であっても『会社』によって違ったりもするのだ。

ひいては人それぞれの善と悪があり、家族ごとの善と悪がある。

『夕飯は必ず全員で食べましょう』とする家族がある一方で、

『お金は自由に使えるから、食べれる時に食べてね』とする家族がある。

沢山の善や悪、嘘と正直が複雑に絡み合う。


だからこそ『サボる日があっても良いよ』とハッキリ教えてあげられない。

『心が病んでしまうくらいならサボっちゃえよ』と堂々と言ってあげられない事もあるのだ。

『サボるなんて絶対ダメだ!』という人間だっているからだ。

『後輩にそんな事を教えるな!』と怒る人もいるからだ。

『仕事中に家族に電話する』事がオッケーな人がいる一方で、

『仕事中スマホをさわるな!』という人がいるのだ。

色んな人が居る中で、どうバランスを取り、どう生きていくか。

それは ひとそれぞれだから、自分だけのバランスを覚えていくしかない

上司だって周りのバランスを見ながら『生き方』を見つけて来たから、

『こうすれば良い』と教えるのは難しい。

だからこそ言おう。/心が病んでしまうくらいなら、サボっちゃえ!

だからこそ、ここでくらい言おうと思う。

サボる日があっても良いんだ。』

心が病んでしまうくらいなら、サボっちゃえよ!』

出来るならばポジティブな理由で、遊ぶためにサボろう!!

それで会社を少しでも長く、少しでも楽しく続けられるのなら、全然アリだと私は思う。

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