365文

365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

ガンダムは正義と正義がぶつかる話

私には兄がいる。

昔ガンダムがはやっていた頃、ガンプラにハマっていた兄に〝どんな話なの?〟と聞いたことがある。

そのときの兄の返事は結構衝撃的で、今でもうろ覚えながらその事を覚えている。
今日は、そんな話をしようと思う。

ガンプラが好きだった兄


私が中学生だった頃だろうか、兄はすでにガンプラ好きで、良くガンプラを作っていた。

ガンプラ
ガンプラは、「ガンダムのプラモデル」の略称。 アニメ作品の『機動戦士ガンダム』をはじめとする「ガンダムシリーズ」において、主に劇中に登場したモビルスーツやモビルアーマー等と呼ばれるロボットや艦船を立体化したプラモデルのこと。
wikiより

部屋には兄が作ったガンプラ(ガンダムのプラモデル)が並んでたり落ちていたりした。

ガンプラを作る前の箱も積んであったりした。(プラモデルは箱に入っている。まだ作っていないプラモデルの箱が積んであるという状態)

相当ガンダムにハマっていた兄は、プラモデルを自分なりに塗装し直すことにもハマっていたようだ。星マークが二個並んだアイコンが特徴的な、〝TAMIYA〟(タミヤ)の塗料や筆も揃えていた。
こんなやつ。↓……って、これはタミヤじゃないのかな?

偶然 床に転がっていたプラモデルを間違って私が踏んでしまって〝ビームサーベル〟を折ってしまった時には、布団の中にひとり入りシクシク泣いていたようだった。
その熱量は当時の私には解らなかったが、とにかく相当好きだったようだ。(今ならわかる。ごめん、兄ちゃん……)

そんな兄に〝ガンダムってどんな話?〟というような事を聞いたことがある。

どっちが悪なのか?

その時の兄の返答は、結構ざっくりとしていた。
〝ジオン軍と連邦軍が戦う話〟。そんな風に返事したと思う。
もう少し深く知りたかった私は聞いた。

〝ふーん。それで、どっちが敵なの?〟と。

兄は言った。

〝どっちが悪者とか、そーゆう話じゃないよ〟

と。

ちなみに、ガンダムと言えど多様なシリーズがある。(詳しくは、wiki–ガンダムシリーズ一覧へ!)
ジオン軍と連邦軍、という話をしていたと思うので、〝初代ガンダム、ファースト(ガンダム)〟と言われる〝機動戦士ガンダム〟の話だと思う。(私自身は詳しく知らないので、詳しくはwikiへ!)
(余談だが、ビームサーベルは違うシリーズなのかも?……詳しくは以下略)

どちらも正義

その返答は私にとって結構衝撃的だった。

戦う話なのに、どっちが悪者とかそーゆう話じゃないって、じゃあどーゆう話?と余計に混乱した。

どうゆうことなのか更に聞いた私に、兄はこんなような事を言ったと思う。

〝どっちも、お互いの正義で戦う話〟

……一見矛盾しているようなこの一言は、私の中でかなりの衝撃だった。

どっちも正義なのに、戦うことがあるのか?と、驚いた記憶がある。

その後、兄に追加で何か説明をされたかどうか覚えてはいないが、とにかく、私は兄の言う事を理解した。

機動戦士ガンダム。……これかな……?

どっちも自分が正しいと思っていても、争いになることはあるのだな、と思った。

現在、〝ガンダムってどんな話?〟とガンダム好きだった人に聞いて、果たしてどれくらいの人が〝お互いの正義がぶつかりあう話〟という意見に賛同してくれるかは解からない。

兄が特殊な考え方のタイプだったのかどうかは分らないが、少なくとも、現在の私にもその考え方は〝物事の根本〟のようなものになっている。

少なくともすべての人が、それぞれの〝正義〟を以て生きてるのではないかと、現在の自分は思う。

考えかたの基盤

〝どっちも、お互いの正義で戦う話〟という兄の言動は、今も私の中に生きている。(注※まるで死んだみたいだが現存である。念のため。笑)
ただのブラコンと言われてしまえばそれまでだが、確かに〝素敵な考え方だなぁ〟と、今では素直にそう思う。

どっちも自分が正しいと思っていても、争いになることはある。

果たして、世界から争いがなくなる事はあるのだろうか?

悲しいけれど、きっと、

宇宙人が地球に侵略してきたとき、人類は一致団結するのではないだろうか。

〝同じ正義〟の目的を共通で持てた時、また新たな〝争い〟が生まれてしまうのではないかと思う。

それが良いか悪いかは、今の私には、まだわからない。

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