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365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

【映画】『恋は雨上がりのように』感想

こないだ見た映画、『恋は雨上がりのように』。

と言うわけで、感想です!

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※ネタバレ気にせず書くので注意!

ザッと、あらすじとか

JK(演じる小松菜奈ちゃん)と、ファミレスの店長(演じる大泉洋)の年の差・青春恋物語なんですが、中身はそんな簡単な言葉で表現出来るようなモノではありませんでした。

笑いあり涙あり、悩みアリ青春有り恋あり葛藤有り、夢あり希望ありな、色んな感情の引き出しを開けられるような映画でした!!!

小松菜奈ちゃんがJKという役どころなのもあり、青春映画のような甘酸っぱさと爽やかさが素敵!

大泉洋が相手という、格好良すぎない配役(いやかっこいいけどね?ちょっと抜けてるというか。愛嬌があるというか)も素敵!!

ちなみに原作は『スピリッツ』という漫画雑誌で連載していた『眉月じゅん』さんの作品。

原作は一度も見た事が無かったのですが、アニメ化もしたことがあるようで人気漫画らしい!

予告CMを見て興味を持ち、予告CMの情報だけのまま鑑賞して来ました。

結果・・・良かった!!!

今日はそんな『恋は雨上がりのように』の感想です!

JK走らせたら映画になるねん。


これはねぇ、けっこう前から思ってたんですが、『走る』というだけで、もう物語になるんですよ。

JKじゃなくてもね、おっさんだっておばさんだっておじいさんだって物語になる。

そんで全裸になったらそりゃもう名作になって走れメロスになるんですよ、そうゆうもんです。

それがね、小松菜奈ちゃんは陸上部という設定で、走るんですよ。

時に制服で、時にジャージで、時にユニフォームで。

これがねぇ~~~~~~もう素敵なんです。JK走らせたらもう映画ですよ。何しろ小松菜奈ちゃんの走る姿が最高なんですよ。

きっれーなんですよ。

私は陸上なんてやったことなくて、走り方なんて知らないんですけどね、フォームも美しかった。いや、選手として正しいのかどうかは解らないんだけど、とにかく見惚れる。

美しい、爽快、青春、夢、希望、恋、切ない、そういったもの全てが走ってましたね。

何しろ映像も綺麗。
『印象に残る』ような『繊細な映像』が表現されていましたね~~~。

あと!!!音楽がサイッコーに!!!良い!!!
神聖かまってちゃんの「フロントメモリー」が原曲なんですが、映画の主題歌はカバーなんですね。それも、鈴木瑛美子×亀田誠治という!!
いやー亀田誠治て!!!そりゃエエに決まってるやん!!ずるいやん!!!
(亀田誠治さんは日本の音楽プロデューサー。東京事変のベーシスト。)
鈴木瑛美子さんは、私は知らなかったんですが、歌うま女子高生らしいです!JK最後の楽曲に、映画の主題歌。ドラマがありますね~~
そんなサイコーの映画のMVがコチラ!!

中年に与える夢と希望と切なさと・・・とりあえず泣く、多分。


ネタバレから行きます!!

ーー補足ーー
橘あきら(役:小松菜奈)・・・JK。元陸上部。ファミレスでバイトしてる。店長(演じる大泉洋)の事が好き。
店長(役:大泉洋)・・・ファミレスの店長。謝ってばかりの気弱なダメ店長。過去、小説家を目指していた。
ーーーーーー

それではネタバレを・・・。

ラストは、恋は実らないまま終わります。

終わるんだけど、だけどそれが良かった。

まぁ普通に考えてJKとおっさん。なかなかうまく行かないって言うか。

うまく言ったとしても周りに理解されなかったり。

とは言え、フツーのおっさんだったら、そのまま美味しく手を出す展開(?!)かなぁ~~と思うんですけどね(笑)、しかしバツイチの子持ちのおっさんと言う事もあって、ラストまで想いには応えないんですね。

結局のところ、そうゆうのがピュアで良かった、というのが有ると思います。

アレで簡単に手を出してたら、つまらなくなってしまったのかなぁと思うんです。(何より犯罪ですしね。当り前だけど)

で、結局恋は実らないんだけど、おっさん的にも思うところは沢山あって。

若い子に迫られた事で、『最近の若い子は解らない』という一歩引いた立場から、『最近の若い子は、どんなことを考えてるのかな、どう思うのかな』って歩み寄るんです。

それは親として、みたいな見守るような気持ちだったり、自分の青春を思い出して懐かしむような感情だったり。

若いってだけでキラキラ輝いて見えるんですよね。

大抵は、『俺はもうおっさんだから』って諦めちゃうんだけど、心の奥では劣等感みたいなのもある。

俺だって頑張れるなら頑張りたかったよって辛くて、もっと頑張りたかったのにって悔しくて、若いから何でも出来て良いなぁって憧れて。

そんな中、アキラはケガが原因で、陸上を避けているという事を知った店長。

自分自身(店長)が中途半端に夢を追ってる身だからこそ、店長はアキラちゃんに、諦めないで欲しい。

店長は昔小説家を目指していた、という事もあり、とてもナイーブな表現でアキラちゃんにソレを伝えます。

その言い方というか、伝え方がとても良かった。

言い切るワケでも無く、押しつけるでもない、伝え方。

じんわり響くような伝え方。

アキラちゃんには、それがゆっくりと伝わっていくのです。

青春なんて思い出したく無い、小松菜奈とのワンチャンにも興味ないおっさん・BBAにもオススメです!!!


『青春映画』と言われると眩しすぎて目をそらしたくなるおっさん、BBA世代や、
『恋愛映画』と言われると苦笑いを浮かべたくなるおっさん、BBAにもぜひ見てほしいこの映画。

この映画には、青春映画、恋愛映画という枠には収まらないモノが詰まっています。

きっと、自分の青春時代や恋を思い出して、そのとき心の奥にしまった宝物みたいな感情が見つかると思うのです。

決して嫌な思い出とか感情では無くて、きっと勇気を貰えるような、前向きな気持ちになれるラストになると思います、私はなりました。

青春なんて思い出したく無い、小松菜奈とのワンチャンにも興味ないおっさん・BBAにもオススメ。

ぜひぜひ、見てみてください。良い作品でした!

あ~、なーんか、私も頑張らなくちゃなぁ~~~~~!!!!!

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