365 SS 8.23
バリンと割れて、ザクッザクッザクッ 隣からの視線が気になって見る。 「なに、音?」 「うん。ほんと良い音するなー」 「自分のことだから解らん」 「良い音してるよ」 「そーなんだー」 バリン、ザクッザクッザクッ。 「食べる… もっと読む 365 SS 8.23
バリンと割れて、ザクッザクッザクッ 隣からの視線が気になって見る。 「なに、音?」 「うん。ほんと良い音するなー」 「自分のことだから解らん」 「良い音してるよ」 「そーなんだー」 バリン、ザクッザクッザクッ。 「食べる… もっと読む 365 SS 8.23
「ぎゃー!!!ハチ~~~!!!」 ふと見ると、ぶーん、と羽音を優しくならす蜂。 あんまり早くない飛びっぷりと、優しい羽音と、なんとなく丸いフォルムですぐに解った。ミツバチだ。 「あ~ミツバチだー」 「そりゃそうでしょ!蜂… もっと読む 365 SS 8.3
しとしと雨と、じめじめ梅雨、むしむし部屋。 ふと郵便局を通り過ぎる時、【かもめ~る】のポスターを見かけた。 そこには、暑中見舞いのはがきも載っている。 暑中見舞い。 最近はめっきりハガキを送る機会も減ってしまった。 面倒… もっと読む 365 SS 6.15
バーカバーカ! そう言われてどうしても悔しくって泣いた。 今になってみればどんな理由だったか覚えてない。 いつもその男の子に意地悪をされた。 髪を伸ばせば引っ張られるし、切ったら切ったで変だと言われる。 大事にしてたイチ… もっと読む 365 SS 5.21
どーん!! だーん!! ばーん!! 隅っこの方でサワサワサワ~… そしてまた どどーん!! ちっちゃくちっちゃくタララララ~~ シャラシャラシャラ~ そんでまた ばーん!! 最後はパチパチパチ~ 「Bravo!!」 「ブ… もっと読む 365 SS 3.31
「ジェイミー、久しぶり」 カフェの店員へ「おう」とだけ答えてホットコーヒーを受け取った。愛想が良い男ジェイミー。白人で潔癖症気味、理屈っぽく細かい。ジェイミーはエリートだ。そして俺はマフィアだ。気づかれてはいけない。 無… もっと読む 365 SS 3.30
拝啓アイ・ラブ・ユー 始めて君に手紙なぞ書いてみる。 今頃君は、誰と、どんな風に過ごしているだろうか。 今となっては、君が隣にいたあの頃がとても懐かしく思う。 あれはつい先日の事のハズなのに、もう随分昔の事のようだ。 さ… もっと読む 365 SS 2.18
好きな果物なに?と聞かれて私は心底辟易しながら「アボカド」と答えると、「えっなんで?!つーかアボカドって果物?!」と返された。 果物だよ、と返せば 「イヤイヤ普通イチゴとかリンゴとか桃とかあんじゃん!俺はイチゴが好き!!… もっと読む 365 SS 1.15