365 SS 7.3
差し出したソフトクリームに、躊躇無くかぶりついてくれるから夏の海は最高だ。 梅雨明けしたばかりの暑い日。複数人のグループで海に来た。 海開きはまだ先だけど、気持ちが良いからと皆を誘って。 普段なら誘っても来ない君が、二つ… もっと読む 365 SS 7.3
差し出したソフトクリームに、躊躇無くかぶりついてくれるから夏の海は最高だ。 梅雨明けしたばかりの暑い日。複数人のグループで海に来た。 海開きはまだ先だけど、気持ちが良いからと皆を誘って。 普段なら誘っても来ない君が、二つ… もっと読む 365 SS 7.3
―――今日もいる。 向こうの席に座ってる女の子を見つけて、5メートル離れたくらい、斜め向かいの場所へ着席した。 いつも勉強しに来てる女の子。 話した事は無いけど、きっと自分と同じ。 来年の受験へ向けて勉強をしてるんだろう… もっと読む 365 SS 4.30
「白いと言ったら、」 続きが言えなくて言葉に詰まってゲームに負けた。罰ゲームはデコピン。 順番に4人にデコピンされていく、 あの子もデコピンに加わって、俺のオデコへバチンと当てる。 「いっ、ってぇえええ、」 思いのほかデ… もっと読む 365 SS 4.6
しんゆう 遠くのほうからやってきて/あなたとわたしは あるとき出会った。 密に接して時には涙し/笑いながら記憶をつくった。 気づけば少しずつズレた道は/ずいぶん遠くのほうに行っていて/そのことに気付いた時には/もう戻れな… もっと読む 365 SS 3.21
七段の雛飾りを眺めている少年が、そこには居た。 しゃんと背筋を伸ばして、ちゃんと正座をして。 どんな行動を起こすんだろうと、見守るつもりで、部屋を通り過ぎるたびに、目をやった。 だけど少年は、静かにそこにいる。 3度目通… もっと読む 365 SS 3.3
キーーーン、 髪も服もはためき持って行かれそうになって、慌てて鞄を抱きしめた。 上空を通り過ぎる轟音に釣られるように空を見上げる。 色白の高い空は冬を表している 耳鳴りが少しずつ遠くなっていって、やがて着陸するんだろう。… もっと読む 365 SS 12.7