画期的なシステム
誰かがノーベル賞を受賞した、と聞くと、様々な感情が湧く。
すごいなぁと尊敬したり、私には出来ないことだなぁと卑屈になったり、でも世間には必要な事だよなぁとやっぱり尊敬したり。
「すごいなぁ、ノーベル賞」
「んー？」
「ノーベル賞とるひと凄いよねぇ」
「記録だな」
「え？」
「記録。史実」
「し、しじつ……」
記録と言われると確かにそうなのかもしれない。
この人はノーベル賞に対して、尊敬する云々とは違う物事の見方をしてるんだなぁと思って、なんだかちょっと惚れ直した。
「やるな…」
11月27日はノーベル賞制定記念日！ノーベル賞制定記念日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日？』をテーマにショートショート書いています。–
