365文

365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

365 SS 9.27

運転していると何となく感じる事がある。男性に睨まれるのだ。

睨まれると言っても相手も運転しているのである。にも関わらず、信号待ちで隣に並んだ男性になぜか睨まれる。

……なんで??

最初は気のせいかなと思っていたし、そんなもんかと思っていた。自分の運転が何か気に触るのかと思ったりもした。

しかし、自分よりもずっと酷い運転をしている男性が横に並んだ時は睨んだりしてる様子でも無い。まぁそんなのも偶然見えただけではあるんだけど。

……うーん、気のせいじゃないのかなぁ?

ある日、突然目を痛めた事があった。片目だけだったが光が目に染みるので仕方なくサングラスを付けることにした。

サングラスして運転なんてヘンかなぁ

そう思いつつも、少し恥ずかしさを感じながらサングラスを掛けたまま運転する。

その日はやけに運転しやすくて、サングラスをかけてたからだ!と後で気づいた。

人は自分でも気づかないうちに差別しているのかもしれないし区別しているのかもしれない。

家に帰った時、夫に「サングラスしてて怖ぇなあ」と言われて気がついた。

なるほどなぁ。

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