365文

365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

365 SS 2.27

本屋に行けば溢れる雑誌達。

お目当ての棚の前に立ち、ふむふむ、と見出しを一瞥する。

『しぐれ谷のイノシシか!』

本屋に行けば、ありとあらゆる情報が所狭しと並んでいる。

ビジネス、科学、医療、事件だったり物語だったり。

色んな方面へ伸びて行く情報は再現なく。その気になれば専門書だって。

中には、虐待や差別まで。

時々ふと思うこと。男性は女性に賢くなって欲しくないんだろうな、なんて。

あんまり頭の良いことを並べられるとプライドが傷つけられて、100年の愛も醒めてしまうのだろう。

男性のために、女性はバカなふりをする。

稼ぐために、男性は頭の良いふりをする。

・・・なんてね。

「どれどれ」

女性が日常に即した話題が好きなのは、結局のところ、自分がうまく立ち回れているかの確認ーーつまり、うまく『生きて行く』ためなんだろう。

週刊誌のパパラッチのページを開いては、「ほうほう」なんて言いつつ 何てこと無い誰かの日常を覗き込むのだ。

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2月27日は女性雑誌の日!女性雑誌の日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日?』をテーマにショートショート書いています。–

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テーマの著者 Anders Norén