先日、ペンギンハイウェイという映画を見た。
蒼井優の声が好きだ。
お姉さんキャラの声がどう考えても違和感しかない。
それを『違和感』という一言で片付けてしまうのはあまりに簡単だ。
だけど、『違和感』以外に良い言葉が見つからない。
蒼井優の声はやっぱり蒼井優なのに、だけど映画の中ではお姉さんは完全にお姉さんだった。
お姉さん以外の何物でも無かった。
何故か気になる、引力のあるこの声。
結局のところ、蒼井優の声が好きだ。
私が最初に聞いた、蒼井優の声優仕事は『鉄コン筋クリート』。
『鉄コン筋クリート』は私の大好きなアニメ映画だ。
その頃の私は『松本大洋』の凄さを知らなかった。
ちなみに、今でも『うーん?』と、その凄さを理解するのは難しいんだけど、だけどやっぱり圧倒される凄さがある。
凄さを理解するのが難しいくせに『圧倒される凄さ』と言い切れるのは、私が大好きな映画のもうひとつが『ピンポン』だからだと思う。
アニメになっても実写になっても、良いモノはやっぱり良い。『圧倒的に良い』んだと思う。
さて、なぜそんなに『鉄コン筋クリート』が好きなのか?と言えば、やっぱり蒼井優の声というのがかなり大きいと思う。
最初にアニメ映画を見たときは、蒼井優という人物をほぼ知らなかった。
『どんな人が声優やってるんだろう?男?女?』という疑問が浮かび、実際に調べても『蒼井優?どんな人だったっけ?』なんて思った程だ。
その時の私は、蒼井優がどんな女優さんなのか?良く知らなかった。実のところ、知ったところで『ふーん?』くらいの感想だった。
だけど、それでも『蒼井優』の声は物凄い大きな存在感。
それを『違和感』と捉えるのが正しいか解らないが、とにかく『異質』だった。
ついでに、嵐の二宮君も声優だと言うことは後で知った。
嵐の二宮君の声も良かった。
二人の声の質が合ってたからなのか?
映画の世界観と合ってたからなのか?
本来『異質だと捉えるべき声質』なのは解るのに、世界観とマッチして全く異質さが無かった。
むしろ鉄コン筋クリートに、最初から存在していたような声に思えた。
それ以上にぴったりな声は無いと思った。
先日は久しぶりにアニメ映画を映画館で見た。
チケットを貰うちょっとした機会があったので行ってきた。
さして期待していなかった映画だったが、声優が『蒼井優』だと知って、急に見たくなってきた。
実際に始まってみて、最初。
お姉さんが出てきたとき、すでに蒼井優は蒼井優の声で、やっぱり蒼井優だった。
それを『違和感』という一言で片付けてしまうのはあまりに簡単だ。
だけど、『違和感』以外に良い言葉が見つからない。
蒼井優の声はやっぱり蒼井優なのに、だけど映画の中ではお姉さんは完全にお姉さんだった。
お姉さん以外の何物でも無かった。
蒼井優の声って妙な引力がある。
結局のところ、やっぱり私は蒼井優の声が好きだ。