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365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

365 SS 6.8

この海の向こうには、どんな世界が広がって居るんだろう。


きっと地図を確認すれば解るのだけど、なぜかそうゆうモノとは無縁に感じるのは何故だろう。

自分だけのちからで、この海の向こうを見に行った時、いったいどんな世界が広がっているのだろう。

ーーそれは昔、『ヴァイキング』の時代。きっと海賊なんて気はなくて、ただただ冒険をして、新しい世界を探しに行ったのが始まりなのかもしれない。

穏やかな海。霞みがかって見える向こう。遠くにいる船。舞う海猫、響く波の音。

遠くに霞む船の帆に、ドクロのマークを想像して、ひとり笑った。

あの海の真ん中、時空を超えて、ヴァイキングが旅をしているのかもしれない。

End.

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テーマの著者 Anders Norén