365 SS 6.11

春には白く小ぶりな花を咲かせた木が、いよ.

春には白く小ぶりな花を咲かせた木が、いよいよ梅の実が熟し始めている。

まぁるい花びらを見て、梅の木かなぁ?なんて予想はついていたが。

梅の実がなっているのを見ると、やっぱり梅だったんだなと確信した。

青い梅から、黄色の梅へ。

そろそろ食べ頃だろうか?

ふと、梅越しに空を見上げる。

さっきまでの晴天から、どんよりとした雲が近づいてきている。

そうか、6月。

そろそろ梅雨の時期の始まりか。

パラパラと降り始めた小雨に、鞄を頭にのせて雨をしのぎながら、小走りで駅へ向かった。

梅が熟す時期は、梅雨が始まる時期。

『入梅』は梅雨入りを言う暦の日。

やっぱり昔からの言い伝えはホントなんだな、と納得する。

それは令和になっても変わらない。

新しい時代の始まり、だけど例年と同じ事が続いている。

そんな当たり前のことになぜかひどく安心して、なぜか口角は上がっていた。

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6月11日は入梅、梅の実の日!入梅、梅の実の日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日?』をテーマにショートショート書いています。--

This article was written by ねこ