私には以前からずっと気になっていた事がある。
〝再燃(さいねん)だよね?〟
いよいよ耐えられなくなったので、そうリプライ(返信)してみた。
数秒経ち、新たなツイート(つぶやき)が増えていく。
彼女達は変わらず趣味について語り合っている。
どうやら私のツイートは無視されたようだ。
うーん、気になる。
自分でも良くないとは解っているんだけど、一度気になると仕方が無くなる性分なのだ。
無視された事に腹が立っているのかもしれない。
〝前から気になってたんだけど、再熱(さいねつ)って言葉って、再燃(さいねん)が正しいよね・・・?〟
とうとうそうツイートしてみた。
〝あ、わかるwじつは私も気になってたんだよねー〟
〝再熱って使ってる人いる?〟
〝え、マジかー知らなかった!〟
様々な返信が来て、自分が正しかったのだと解って一気に嬉しくなった。
しかし、当初注意した友人達には届いてないのか、間違ってた事を認めたくないのか。
相変わらず趣味の話を続けるばかりで返信は無い。
自分でも良くないとは解っているんだけど、一度気になると仕方が無くなる性分なのだ。
うーん、気になる。
そんな中、新たな燃料が投下されてしまった。
〝取り付く暇がないよね~〟
いやいや、取り付く暇じゃなくて取り付く島でしょ。
〝取り付く島がない、だよw〟
そんなのも解らないのか、という気持ちもあった。
だけど親切心もあった。誰にも注意されないよりは良いかと。
〝どうしたの?なんか今日イヤなことでもあった?〟
・・・いやいや・・・。イヤなことでもあった?ってどうゆう事だ。
私の機嫌が悪いから、つっかかってるとでも言いたいのか。
まったく自分が注意された事を棚に上げて・・・。
〝細かいんだけど!〟
結局そんな風に言われて会話は終わった。
自分でも良くないとは解っているんだけど、一度気になると仕方が無くなる性分なのだ。
自分の正しさを貫こうとすると、相手を非難する事になる。
別にそんなつもりじゃなかったんだけど。
でも、相手のことをバカにしたい気持ちがあったのも確かだ。
解っちゃ居たけど、私って嫌なヤツだな。
そんな事を考えて、『自分の正しさを押しつけるのも良くないな』と反省した。
〝ごめん〟と素直に謝った。
〝ううん、私こそ、なんかごめんね。〟
人付き合いとは、そうゆうものだ。
End.