「君には名字を変えてもらうから」
「……んっ?」
「名字。変えてもらうから。」
「ほ、ほう?それは一体どうゆう…?」
「そうゆう意味だ」
「そうゆうとは…」
「これから名字を変えると言うことだ。」
「ほ、ほう…?」
「……んっ?」
「名字。変えてもらうから。」
「ほ、ほう?それは一体どうゆう…?」
「そうゆう意味だ」
「そうゆうとは…」
「これから名字を変えると言うことだ。」
「ほ、ほう…?」
自分の名字が変わるなんて考えたこともなかった。
たかが名字、しかしされど名字。
今までとたいして変わりはないはずなのに、なんだか全てが変わるような気がする。
そう、たとえば人生さえも。
「まあつまり、人生が変わるってことか…。」
一人納得して声に出してみた。
なんだかおかしくて、ぷぷぷと笑った。
2月13日は名字の日!名字の日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日?』をテーマにショートショート書いています。–