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365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

365 SS 10.3

「愛と勇気だけが友達なアンパンマンって、控えめに言ってもハート強すぎじゃね?」
「確かに。」
「食パンマンとか友達だと思って無いって事だよな」
「たぶんね」
「何でだろ?実は嫌いとか?」
「いや、食パンマンに何かがあった時も、ちゃんと戦えるようにじゃね?」
「え?なんで?友達だと戦えないの?」
「友達が無事だったら冷静に戦えるだろうけど、友達の身が既に危険だったら落ち着いて戦ってられなくね?」
「たしかに」
「アンパンマンはアンパンマンとして全うするために、友達という概念を作らないようにしてるのかもな」
「え、そんな深い話?」
「全ての人を平等に助けるアンパンマン……すごいな」
「……そう考えると全然楽しく見てられないな」
「たしかに」

子供向けの番組って、けっこう大人にも刺さるんだよなぁ、と再認識した。

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