365 SS 4.3

「にこにこ、おかあさん。

にこにこ、わたし。

びっくりがお、おかあさん。

びっくりがお、わたし。

かなしいかお、おかあさん。

かなしいかお、わたし。

すまほみる、おかあさん。

おかあさんみる、わたし。

ちょっとまってね、おかあさん。

ちょっとまつ、わたし。

にこにこおかあさんと、にこにこわたし。

にこにこ。

おしまい。」

絵本作ったの!と嬉しそうに私に読み聞かせてくれた。

児童センターで作ってきたらしい。

子供って、わたしが思ってないような事を思ってたりする。

でも時々気づかされる。

みんなの根っこは、やっぱり子供の時に考えてた事なんだろうなって。

子供の純粋で素直な言葉は、『そういえば自分もそうなんだなぁ』と思い知らされる。

ほんとは持ってるハズの感情をうまく感じ取れなくて、大人になるにつれて素直じゃなくなって行くんだなぁって。

「今日は何が良い?」

「はらぺこあおむし!」

たくさんたくさん読んであげよう。

この子はきっと、物語じゃなくて、私と一緒に居たいだけなんだ。

当たり前だけど忘れちゃうこと。

忘れがちだけど大事なこと。

心の根っこにある本当の気持ち。

「日曜の朝に産まれた、はらぺこあおむし…」

そうしておかあさんは、あなたのおかげで素直になれるのでした。

おしまい。

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フラッシュ・フィクション。4月3日は読み聞かせの日。ショートショート(ショートストーリー)毎日『今日は何の日?』をテーマに書いています。–たくさんたくさん読んであげよう。この子はきっと、物語じゃなくて、私と一緒に居たいだけなんだ。おかあさんは、あなたのおかげで素直になれるのでした。おしまい。

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