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365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

昔のめちゃイケは思ってたよりも子供に優しい番組だった?

今日久々にめちゃイケを見た。

めちゃイケと言っても昔のめちゃイケだ。

〝めちゃめちゃイケてる〟小さい頃は面白くてよく見ていた。

そんなめちゃイケは終わった。今はもうやってない番組だ。

私が今日見ためちゃイケはかの有名な(?)天才〝ハマグチェ〟さんというキャラが出た回。

〝めちゃイケ スペシャルバカ決定!! 第一回抜き打ち期末テスト〟だ。

スタート時は〝真剣に取り組んで下さい〟というアナウンス。
あくまでも〝最下位だったとして、ただのバカです〟という流れ。

テスト前に1時間だけ勉強する時間があり、その後、皆真剣にテストを受けた。

全部で5教科。

あくまで、答え合わせという体でいながら、テスト後は、回答を〝イジる〟という流れになる。
知ってる人は知ってると思う。めちゃイケの中で〝バカを決める〟という趣旨だ。

教育的に言えば趣旨はあまり褒められたモノでは無いかも知れない。

けど少なくとも品を感じた。

そして驚いたのはラストの締め。

〝はまぐちぇさんは今大人になって立派に仕事をしています。
皆さんも今勉強するのかどうかをちゃんと自分の意志で決めましょう。〟

そんな言葉で締めくくられた。

あれ、めちゃイケってそんな〝良いこと言ってた〟番組だったっけ?と思った。(失礼)

そしてふと昔のめちゃイケを思い出した。

近年はテレビ業界自体がヤラセに厳しくなり、私もその〝わざとらしいヤラセ感〟がイヤで何となく見なくなってしまっていた。

しかし今日見たそれは、ヤラセはほとんど無かったと思う。

確かにイジッてはいたし番組として面白くするために大きな声で騒いだりという演出もあった。

切なげなハマグチェさんの憂いを帯びた表情にも同情した。

個人の感想だが、ハマグチェさんのミスはどれも〝あーわかる笑〟という気持ちだ。番組が言うほどの〝バカ〟では無いと思うが、頭が柔らかすぎて天才、いや奇才?とも思える瞬間がある。

まさにバカと天才は紙一重・・・。

〝あー、昔はこんな番組やってても怒られなかったのになぁ〟

最近は随分〝ヤラセ〟に厳しいなぁという気持ちと、〝わざとらしすぎる演出なんてしなくて良いのに〟という気持ちになった。

ある程度は〝さすがにそれは無い〟とか〝意外と良くあるよね〟というのは解るものだ。

昔みたいに、もう少しみんなアホになれば良いのに、なんて事も思った。

〝出来なかった〟からと言って〝ダメだ!〟と決めつける世界は窮屈だ。

〝柔軟になる〟とか〝受け流す〟のは一種の技術だと思う。

受け流したり、聞いてないことにしたり、考えないことにしたり。
笑いとして持って行ったり、わざと怒ってみたり悲しんで見せたり。

時と場合によって柔軟に対応すると言うのは、すごく経験値が必要な事なんだなぁ、なんて思った。

おわり。

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