365文

365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

夕方に水をあげよう。をいつも忘れる

夏は暑い。暑い夏は、植物にお水をあげるのは夕方が良い。

なぜって、朝にお水をあげると、鉢の中で根っこが茹ってしまうから。

昼にお水をあげるなんて言語道断。

それがどうしても、忘れてしまう。

 

夕方にお水をあげよう。

17時30分が良いかもしれない。

町のチャイムが響くから。

ほんの少し寂しい気持ちになる夕方。

夕方にお水をあげたら、どんな気持ちになるんだろう。

想像しただけで、ほんの少し肌寒い。

オレンジ色の夕方はなぜか寂しい。

夕方にお水をあげたら、どんな気持ちになるんだろう。

 

想像しただけで、ほんの少し淋しい。

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テーマの著者 Anders Norén