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365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

人生の分岐点

32歳。

人生の分岐点に立っている感覚がある。

他の人って、どうやって生きてるんだろう。

どんな気持ちで人生を生きてるんだろう。

何となくなのか、一生懸命なのか、焦ってるのか・・・。

私は今まで、『それっぽく生きていこう』と思っていた。

人間らしく、誰かに何か注意される事もなく、嫌みを言われるワケでも無く、それっぽく生きようと。

だけどそうして生きてきて、何にも楽しくない。

と言うか、いよいよ自分で自分を持て余している感覚がある。

どんどんワガママになっていく。

 

小さい頃から、『他人に迷惑を掛けないように生きなさい』と言われて育ってきた。

 

ワガママって『他人に迷惑』なんだろうか。

世間体を気にする母親。

 

私の現状を親戚に内緒にしたり、祖父にも内緒にしたり。

 

私は人に話せないような恥ずかしい人生を生きてるんだろうか?

 

結局、母の求める『良い子ちゃん』じゃなければ許されない。

 

私は私の人生を生きよう。

 

32歳。

 

人生の分岐点。

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テーマの著者 Anders Norén