先日行った本屋で、すごく気になる本を見つけました。
石井僚一さんの『死ぬほど好きだから死なねーよ』。
完全に衝動買い。今まで俳句や詩の本は買った事が無い。と言うか私は小説でさえほぼ買わない、読まない。
そんな中、唐突に出会った、この本。
一文読む度、創作意欲を掻き立てられる。
鈍器で殴りつけられるような衝撃のある文章。
勢い、感性、言いたいこと、
そういったものが、ガンガン詰まってる本でした。
ちなみに、この本を買う前に何個か、『これも買おうかな』と思った本があった。
そのうちのひとつが、木下龍也さんの『きみを嫌いな奴はクズだよ』。
これもすごく惹かれたんだけど、今回は『死ぬほど好きだから死なねーよ』にした。
買う前にパラパラっと中身を見たら、『死ぬほど好きだから死なねーよ』のほうが、『生きろよ!』という感情が入っているような気がしたから。
立ち読みだけで感じた、エネルギッシュさ。
中身を何度かパラパラめくり、『私が欲しかったのはコレだったのかもしれない』と思った。
『読みたかった文章』なのかもしれないし、『目指したい文章』なのかもしれない。
『言ってみたい言葉』のような気もする。『憧れ』的な。
ところで、『感想』のようなものを書こうと思ったんだけど、これは『感想』とは言えないかもしれない。
なぜなら、私はこの本のすべての文章にまだ目を通していない。
だけど、無理して急いで全部を読もうとは思ってなくて。
ちょっと変わった使いかた(?)で、この本を楽しむつもり。
その時の気分でパッと開いて、そのページに書かれている、一番心に響いたキーワードや文書を、そのつど感じたいなぁ~と。
占いみたいに。
なんかインスピレーションが湧いてきて、『嗚呼』ってなる。
(嗚呼、ってのは先日見たプレバトの夏井先生のお言葉を利用してみた。使い方が合ってるかは知らない。笑)
この文章たちの何が好きかと言うと、空想がたくさん湧いてくるところ。
自由に想像して良いような気になって、いろんな空想に持ち込んでしまう。
ちなみに私は音楽が好きで、歌詞(曲)でも似たようなことを良くやっている。
謎を解いていくように、自分なりの補足や考えを繋いだり、新たな展開へ持っていったり、作者が描きたかった世界を自分なりに再現しようとしてみたり。
そういったことを空想するのが好き。
空想したことは、時間が経つと全然違った印象になったりもする。
年齢を重ねると、全く違う解釈に変わったりもする。
空想が正しいかどうか、合ってるかどうか、そんなのはきっと永遠に解らない。
答え合わせは出来ないのだと思う。
でも、それで良いと思う。私にとっては、それが楽しいのかもしれない。
『きみが死ねばぼくは悲しいから雪の原野に海老の天ぷらを置く』
石井僚一『死ぬほど好きだから死なねーよ』より。
考えるほど、ワクワクしてくる。
おわり!