365文

365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

365 SS 7.8

沸騰したてのお湯を注いで、蓋をしてから2~3分。

ゆっくりじっくり、茶葉が開いて、ガラス容器の中。

色とりどりの花が咲いたら飲み頃。

開いた花を眺めながら、お湯に揺れて茶葉がゆらゆら。

時間がゆっくり流れるのを感じれば、中国四千年の空想も、ひとつ開いた。

End.

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テーマの著者 Anders Norén