365 SS 7.8

菌労感謝の日 「はうあっ!!!」 「なな.

菌労感謝の日

「はうあっ!!!」
「ななな、なんだっ!?」

突如聞こえて来た大声に目を覚まし、まだ目もちゃんと開かないままソチラ方面へと顔を向ける。

「ままま、まさか……!」

と喋るのは黒髪ロングの女。薄い水色のタンクトップを着ている。女と解ったのは黒髪ロングだったから。もし万が一ショートカットであったら、視力の悪い主人では、その平たい胸で性別の区別はつかなかったに違いないーー

「な、なんだ……?!」

主人公は慌ててローテーブルに置いていたメガネを漁る。とは言え慌てたおかげでコップを倒したらしい。液体がこぼれる音と茶色いものが飛び散ったのが見えて「うわっ、やったっ」と声を上げた。室内3mくらいに居たはずの女はドタドタと走り寄ってきたらしい。そうして再び「はうあっ!!!」と言うもんだから、「うううるっさい!!!!」たまらず声を上げる。

「す、すごい、すごいぞ!!!」

こちらがメガネをかける前に向こうからめちゃくちゃ寄ってきてくれたおかげで、ようやくその顔をよく見れた。ともすると意外にも美人で、つい毛穴を見てしまう。すごい、16才いや、この毛穴は15才で間違いない。肌のツヤと言い眼球の白目の美しさ、色白の肌は……

「15才と2か月だ……」
「1兆2千個……」

ここにきて、まさか肌年齢を当てられる男と菌の数を瞬時に把握できる女が出会った。

肌年齢と菌にはとても密接な関係があるーーーーと言うことは、この時点ではまだ二人にとっては知る由もないーーーーーー

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7月8日は菌労感謝の日!菌労感謝の日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日?』をテーマにショートショート書いています。--

This article was written by ねこ