『ハンバーガー』を見ながら一口、かじりついた。
恐らくこれはポークとビーフの合挽き肉。
アメリカじゃビーフ100%しか『ハンバーガー』とは呼ばないんだよな。
「おいしいね、ハンバーガー!」
だけど君が嬉しそうだから、「そうだね~」って俺は言う。
わざわざ楽しそうな空気を壊してまで言わなく良いなって思ったんだ。
もぐもぐ頬張る君の唇を見ながら、(まぁコレはコレで美味しいけどさ)とゴクリと飲み込んだ。
世間じゃコレを愛と呼ぶんだぜ。
End.
365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。
© 2024 365文
テーマの著者 Anders Norén