365文

365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

365 SS 7.10

「あとなに?きのこだっけ?」
「そうそう、ブナピー」
「ブナピー?」
「しめじの白いヤツ。あ、ほらコレ」
「ブナピー?これがブナピー?」旦那と食料品を買い物に来た。旦那は食品売り場にほとんど来ないから、ちょっと世間知らずである。
ブナピーも知らないとはな。

「ブナピーはね~、白いしめじ!」
「白いシメジ?なんでブナピー?」
「書いてあるでしょ、ぶなしめじなの」
「ぶなしめじ?」

パッケージには『ホワイトぶなしめじ』の表記。ほれ見ろ、ふふん。

「白いほうがおいしいの」
「そうなの?」
「うん。ふつーのシメジよりも匂いが少なくて、柔らかくて食べやすい。……気がする。」
「へぇ。しろいだけなのに?」
「そう。白いだけなのに。だからサラダとかにもね~いれやすいよね」
「ふ~ん。んで、なんでピー?」
「ん?」
「ぶなぴーのP」
「……いやいや、愛称じゃん?」
「愛称?」
「ニックネーム。可愛いからじゃん?」
「かわいいから?ウソつけ~」
「えっ、違うの……?」

検索魔の旦那が、あとでドヤ顔で「ぷるんぷるんのPだって」と報告してきた。
「ふぅん」

(そうは言っても、わたしのほうがブナピーをよく知ってるんだからな!!!)

謎のマウンティングをする夕食時。今日も平和。ありがとブナピー。笑

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7月10日はブナピーの日!ブナピーの日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日?』をテーマにショートショート書いています。–

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