ペパーミントの花束に
あの人の口の中へ、ペパーミントの葉を一枚。
舌触りはスベスベしていて、ハッカの香りが鼻腔をくすぐる。
セイヨウハッカの爽快感。
やたらと生命力が強いミントは、ひとたび庭へ植えればもはやテロ。
どこまでも根を伸ばし強く強く育っていく。
あの人の口の中へ、ペパーミントの葉を一枚。
心にまで根っこを伸ばし、ペパーミントの花束になれば良い。
End.
365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。
© 2024 365文
テーマの著者 Anders Norén