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365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

365 SS 6.12

もしかして、手話って世界共通?


カフェでお茶をしている時、楽しげに話す2人の女性が居た。

2人の年齢は少し離れているような気がした。
親子ほどは離れてない、しかし友達ほど近くもなさそうな二人。

『楽しげに話す』といっても手話なので、声はさほどは出ていない。

だけどその表情から、ふたりが楽しそうに会話しているのが解った。

そんな少し年が離れてそうな二人を見て、なぜだか『手話って世界共通語なのかな』なんて思った。

スマホで早速検索した。どうやら世界共通語では無いらしい。
ちなみに、『世界共通語とかあるのかな?』と疑問に思った私は続けて検索した。

世界共通で通じる言語に『エスペラント』という国際共通語があるらしい。
しかし、その言語を使える人口はとても少ないとのこと。

楽しげに話す二人を見て、『年齢なんて関係ないんだな』と思った。

私は口で話せるけれど、あんなに楽しく、年齢差のある人と会話できるだろうか?と。

楽しそうな二人へ羨ましさを感じながら、紅茶を啜った。

窓の外は、明るくなり始めている。

梅雨の間に広がる、ほんの少しの晴れ間らしい。

End.

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