déjà-vu!
ある日会社に行くと、デスクの上にクッキーが置いてあった。
誰のだろう?と思ったけれど、誰かの食べかけでもなくて封が開いてない。
誰のだろう?と思ったけれど、誰かの食べかけでもなくて封が開いてない。
机の真ん中に、まっすぐ置かれたクッキー。
まるで『あなたにプレゼントです』と言ってるような置き方。
誰かからだとしたら、誰から?
隣の席のひとはまだ来てない。来てたとしても、隣の子からでは無さそうだ。
誰かからのお土産?とも考えるけど、てのひらサイズの小袋に入っているクッキーは、お土産にしては大きい。
だけどプレゼントだと捕らえるには、何の包装もされてないのだ。
まるで、妖精か何かが置いていったみたいな・・・?
どんな妖精がくれたのか、想像してみることにした。
アプリコットの妖精?
それとも、それをジャムにする妖精
もしくは、そのジャムをクッキーに挟む妖精
これはもしかすると、沢山の妖精たちが作った超大作のクッキーだったりして?
なんて考えながら、商品のラベルを眺めた。
ああ、たくさんの妖精たちが、一生懸命 お店から持ってきたクッキーかもしれない。
うんとこしょ、どっこいしょ、って、運んできたのかもしれない。
3月18日は精霊の日!精霊の日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日?』をテーマにショートショート書いています。–