365文

365日ぶんの、フラッシュ・フィクションたち。

365 SS 1.22

ポロンポロン、チャララン

指が弾けて踊るように。

音が弾んで転がるように。

飛んで、戻って、流れて雪崩れて

浮かぶ旋律と消える余韻、耳心地の良い音色は、その時その時でころころと変わる。

まるで女の機嫌みたいに。

指が弾けて踊るように。音が弾んで転がるように。

飛んで、戻って、流れて雪崩れて。

それは決められた音など何も無い自由の世界。

すべてはその時の気分のままに。

すべてはその場の雰囲気のままに。

指が弾けて踊るように。音が弾んで転がるように。

まるで女の機嫌みたいに。

叙情的で柔らかくて、恋心でも転がるように、繊細に。

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1月22日はジャズの日!ジャズの日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日?』をテーマにショートショート書いています。–

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テーマの著者 Anders Norén