「玉の輿がいったい何だって言うの」
母親は口を開けばすぐ「だってほら、玉の輿になったら色んな場所へいけるじゃない」とか何とか。
母親が想像している未来がイヤでも解る。(どうせその玉の輿のお金で、お母さんと一緒に旅行にでも行くつもりね)
そんな未来、誰が望むと思って。
友達なら良いけど、親と旅行なんて。
楽しいわけがないじゃん。
「めんどくさ」
「え〜。いいじゃない。一生安泰なんだからぁ」
(ばかばかしい)
心の中でひとこと毒づいた。
母に私の気持ちが解ることは一生ないだろう。
★月★日は★★★の日!★★★の日をテーマに書いたフラッシュ・フィクション。毎日『今日は何の日?』をテーマにショートショート書いています。–